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来週の為替予想(1/26~30)

 【今週の動き】
 今週は各格付け機関の格付け変更や欧州各国の経済指標の悪化などにより、波乱の週となりました。

 19日 英政府が追加金融支援策を発表したものの、RBS(ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド)株が2008年通期決算で最大280億ポンドの損失を計上する可能性があるとの見通しを示したことを嫌気し66.6%安となり、また、バークレイズ株10.2%安・HSBC株6.5%安・ロイズTSB株33.9%安となるなど、英金融機関の株価が軒並み下落したことを受け、金融セクターに対する懸念が再び強まっていることが、ポンド売りにつながっている。
 格付け機関 S&Pがスペインの長期格付けを引下げた事や、欧州委員会が2009年の経済成長率見通しをユーロ導入以来初のマイナスとなる-1.9%とした事が嫌気され、ユーロも値を下げた。

 20日 英金融機関に対する根強い懸念や、キングBOE(英中銀)総裁による「上半期の英GDP、大幅に落ち込む可能性」等の見通しが嫌気された。欧州時間に発表された英12月消費者物価指数(前年比)が3.1%(前回 4.1%)と1997年以来最大の落ち込みを記録した事もBOEに対する追加利下げ期待を想起させ、ポンド下落の一端を担った。
 カナダ中銀は市場の事前予想通り、政策金利を0.50%引下げた(1.50%→1.00%)。これでカナダの政策金利は1934年のカナダ中銀設立以来最低水準となった。声明では「更なる金融刺激策、必要になるかもしれない」「更なる金融措置が必要かどうか、状況を注視していく」等とし、前回の内容とほぼ変わらず。

 21日 NAHB住宅市場指数は「8」と過去最低。この指標の好悪分岐点は「50」であり、引き続き住宅市場の不振が根強い事を示す。また、NY時間午前にオプションに絡む大量のドル買いが出るのでは?との噂を肩透かしでこなした後、ドル円は急落。これにユーロ円の売りも加わりドル円は一時、13年ぶりの87円台へ。

 22日 米経済指標(新規失業保険申請件数、住宅着工件数、そして建設許可件数)は軒並み事前予想を上回る悪化となった。特に本日注目すべきは新規失業保険申請件数の結果。58.9万件と前回(52.7万件)から増加し、およそ26年ぶりの悪化水準に達した。本日の数値は来月の米雇用統計の算出に使用されるため、今回の悪化はいつも以上に重要で大きなインパクトを持つ。ちなみに住宅着工件数も55.0万件、建設許可件数も54.9万件と統計開始以来の最低を記録した。
 ユーロ圏鉱工業新規受注では、前年比で-26.2%となり過去最大の下落率を記録。ユーロ圏経済の厳しさを改めて確認する結果となっている。

 23日 英 第4四半期GDP(速報値)が1980年以来の最悪を記録した事で、BOE(英中銀)が現在1.50%の政策金利をより「0%」へと近づけるのではないか?との思惑が先行し、ポンドが全面的に下落。また、英テレグラフ紙から『英政府、ノーザン・ロックに100億ポンドの資金投入の可能性』との報道があったものの、為替相場への影響は今のところ限定的となっている。

  【予想の結果】
            安値      高値       今週の動き
 ドル/円   :  87.00   92.00   87.18- 91.28
 ユーロ/円 : 116.00  125.00  112.16-122.14
 ポンド/円  : 127.00  135.00  118.88-135.80
 ユーロ/ドル: 1.2700  1.3500  1.2767-1.3383

 【来週の為替予想】
 来週も欧州各国の金融不安に注目が集まりそうです。

 注目される経済指標は29日 NZ RBNZ(NZ準備銀)政策金利発表です。予想は1.0%の利下げとなっています。今週発表のNZ消費者物価指数は前期比-0.5%となり、98年第4四半期(-0.8%)以来の落ち込み幅になりました。ただ、RBNZ(NZ準備銀)の予想(前期比:-0.3%、前年比:3.6%)を僅かに割り込んでいる事から、予想通りの1.0%の利下げとなるでしょう。ただ、小売売上高-11月(除自動車)は0.3%と事前予想の0.0%より良かったことから、0.5%の利下げになるかもしれません。予想通りであれば、NZドルは売られるでしょう。ちなみに28日 米 FOMC(連邦公開市場委員会)政策金利発表がありますが、予想では据え置きとなっています。

 次に注目される経済指標は30日 米 GDP-4Qです。予想では-5.0%と前回の-0.5%より大幅悪化となっています。今週発表の英 GDP-4Qが予想より悪かったことや最近の経済指標が統計開始以来、最悪・最低を記録していることから、予想通りの大幅悪化となるでしょう。予想通りであれば、ドルは更に売られるでしょう。

  主な経済指標
 26日: 米 景気先行指標総合指数/中古住宅販売件数
 27日: 日 日銀政策会合議事録、独 IFO景気動向、米 消費者信頼感指数/リッチモンド連銀製造業指数
 28日: 豪 消費者物価指数、独 GFK消費者信頼感調査、米 FOMC(連邦公開市場委員会)政策金利
 29日: NZ RBNZ(NZ準備銀)政策金利、米 新築住宅販売件数
 30日: 日 雇用統計/全国消費者物価指数、ユーロ圏 消費者物価指数、米 GDP-4Q/シカゴ購買部協会景気指数

  予想レンジは下記の通り。
           安値      高値     投資スタンス
ドル/円   :  86.00   92.00      売り
ユーロ/円 : 110.00  120.00      売り
ポンド/円  : 115.00  128.00      売り
ユーロ/ドル: 1.2600  1.3400      売り 
【来週の戦略】
ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/ドル、ポンド/円は売りで対応。


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