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来週の為替予想(2/16~20)

 【今週の動き】
 今週は重要な指標もなく、落ち着いた週となりました。

 09日 ユーロはEUの報道官が「月内に特別サミット(首脳会合)の開催を検討している」とした事から一時堅調に推移するも、格付け機関のS&Pがマドリード市の格付けを引下げた事でその流れは一転、午後にかけては軟調推移となった。

 10日 ロシアが「最大4000億ドルの民間債務最大4000億ドルの返済繰り延べを欧州をはじめとする外国銀行に要請」との報が意識され、ユーロ/円が本日高値から150ポイント近く下落。
 ガイトナー米財務長官はこの日、新たな金融支援策を発表したものの、事前に予測された域を出ず、また大まかな枠組みのみで具体的な詳細を欠いていた事から失望感が先行した。ダウ平均は金融関連株を主導とし、全銘柄が値を下げた。

 11日 ECBのゴンザレスパラモ理事による「2%は最低の金利ではない」、同じくシュタルク理事による「追加利下げの余地は疑いなくある」とのコメントがユーロを押し下げた。また、スペイン中銀のオルドネス総裁が「景気後退は1929年の恐慌以来最悪」と述べる等、この日はユーロにとって悲観的な材料が並んだ。

 12日 ユーロ圏12月鉱工業生産(前年比)が統計開始以来最低を記録した事に加え、FT紙が「中国はドルの価値が目減りしても米国債を購入し続ける」と報じた事が意識され、ユーロが下落。また、NY時間にリークされた仏の第4四半期GDP(速報値)が-1.2%と34年ぶりの大幅な落ち込みを記録した事も拍車をかけた。
 米 1月小売売上高は1.0%と事前予想(-0.8%)を大きく上回り、単価の大きい自動車を除いた数値も0.9%と事前予想(-0.4%)を上回った。原油価格の下落に伴うガソリンスタンドの売上好調と、衣服・食品の売上増が寄与した。ただ、後者の衣服等は販売不振に伴う大幅値引きが寄与していると考えられ、売上高自体は伸びても利益率は非常に低いと見られる。一方、新規失業保険申請件数は62.3万件となり、前週(63.1万件)に続き2週連続で60万件を突破した。

 13日 英テレグラフ紙による「欧州の財務相はポンドの下落についてダーリング英財務相を非難する」との報がポンド買いを誘発させたが、NY時間に入ると状況は一転。英銀大手のロイズは「買収を完了したHBOSの2008年損失が85億ポンドに上った」と明らかにした事でポンド売り優勢に。更にブラウン英首相、ダーリング英財務相が共に「政策目標は”インフレ”であり、”通貨”ではない」を繰り返し、通貨安への非難を一蹴した事もこれに拍車をかけた。
 ユーロは上値重く推移。欧州時間に発表された独GDP(1987年第1四半期以来最悪)、ユーロ圏GDP(1995年の統計開始以来最悪)の悪化が嫌気された。
 12月ミシガン大学消費者信頼感指数は56.2と事前予想(60.2)を割り込んだ。構成項目は好悪混在。「現状指数」は67.1(前回 66.5)へと上昇。一方「見通し指数」は49.1(前回 57.9)へと急減した。

【予想の結果】
            安値      高値       今週の動き
 ドル/円   :  88.00   92.00   89.73- 92.40
 ユーロ/円 : 113.00  120.00  114.91-120.01
 ポンド/円  : 125.00  138.00  127.18-137.30
 ユーロ/ドル: 1.2600  1.3200  1.2724-1.3090

 【来週の為替予想】
 週末の13日に米 上・下院で景気対策法案が再可決。また、G7で内需拡大や雇用創出へ財政出動を前倒しして迅速に実施することや、最近の保護主義の台頭を牽制し、自由貿易体制を堅持する方針などを声明で発表。また、為替ではいつも通りに人民元の切り上げなどが発表された。来週はこれらのイベント終了でほぼ材料出尽くし感があるので、ドルや米株式は下落が予想されます。

 注目される経済指標は16日 日 実質GDP-4Qです。予想では-3.1%と前回の-0.5%より大幅悪化となっています。すでに発表の英・米・ユーロ圏のGDP-4Qが相当に悪かった事から、予想通りの結果となるでしょう。ただ、既に悪いことが市場に織り込み済みで為替よりは株式の方に影響が出るでしょう。

 次に注目される経済指標は17日 独 ZEW景況感調査です。予想では-25.0と前回の-31.0より改善となっています。最近の経済指標を見ると最悪期は脱した模様なので、予想通り改善となるでしょう。

  主な経済指標
 16日: 日 実質GDP-4Q
 17日: 豪 RBA(豪準備銀)議事録、英 消費者物価指数、独 ZEW景況感調査、米 ネット長期TICフロー/NY連銀製造業景気指数
 18日: 英 BOE(英中銀)議事録、米 住宅建設許可件数
 19日: 日 日銀政策金利、米 景気先行指標総合指数/フィラデルフィア連銀指数
 20日: 英 小売売上高指数、米 消費者物価指数

  予想レンジは下記の通り。
           安値      高値     投資スタンス
ドル/円   :  88.00   92.00      売り
ユーロ/円 : 113.00  120.00      売り
ポンド/円  : 125.00  138.00      売り
ユーロ/ドル: 1.2600  1.3200      売り
【来週の戦略】
ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/ドル、ポンド/円は売りで対応。

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