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来週の為替予想(4/6~10)

 【今週の動き】
 今週は日銀短観の悪化やロンドンG20金融サミットで欧米の利害関係が絡みながらも一定の合意が得られたことで、一気にに円が売られる週となりました。

 30日 ユーロ圏1月鉱工業生産(前年比)が-34.1%と過去最大の落ち込みを記録。続いて発表された独3月消費者物価指数(前年比/EU基準)は0.4%と1999年6月以来最低を記録した。経済指標以外では、シュタインブリュック独財務相が「安定・成長協定が真剣に受け止めてもらえなければ、ユーロは脅威にさらされるだろう」とコメントし、ユーロ売りを誘発。

 31日 ユーロは全面的に軟調推移。3月経済信頼感の過去最低更新が嫌気されている。加えて、今週2日のECB政策会合に対する不透明感もユーロポジションの調整に一役買っている模様。
 注目されたオバマ大統領の記者会見では「米自動車業界を消失させることはない」とする一方、「自動車業界の存続、”終りのない公的資金注入”に依存するべきでない」とコメント。また、「GM、クライスラーの労組・従業員、痛みを伴なう一段の譲歩が必要」との認識を示した。これに対する株価への目立った反応はなかった。
 米S&P/ケースシラー住宅価格(前年比)は予想(-18.50%)を下回る-18.97%と過去最大の落ち込み幅を記録。シカゴ購買部協会景気指数は31.4(予想:34.5)と1980年以来の低水準に。これで、判断の分かれ目となる50を下回るのは6ヶ月連続で製造活動の縮小が続く。また、雇用不安などを背景に消費者信頼感指数は26.0(予想28.0)となった。また、今週末に予定されている失業率との相関が高いとされる消費者信頼感指数の構成項目である「職を得るのが困難」との指数も48.7と前回(46.9)に続き1992年以来の高水準に悪化。

 01日 日銀短観は大企業製造業業況判断が-58と、統計開始以来最低を記録した事を受け、発表直後は円売りが意識された。ただ、その後に米政府関係者が米GMとクライスラーについて破産法適用の可能性にふれたことから、一転して円買いが優勢となった。
 ユーロ圏2月失業率は8.5%と前回(8.3%)から上昇し、3年ぶりの悪水準に。特にスペインは15.5%(前回 14.8%)と悪化が酷く、ユーロ圏内で最悪水準になっている。
 3月ADP雇用統計は-74.2万人と事前予想(-66.3万人)を大きく上回り、過去最悪を更新。また前月分も-69.7万人→-70.6万人へと悪修正された。発表元のADPは声明で「今回の指標は景気後退が小規模企業にも波及している事示す」としており、実際に従業員が1-49名の企業における雇用は-44.3%と過去最悪を記録している。ADPはまた「雇用はまだ数ヶ月非常に弱い状況続きそうだ」ともしている。また、米ISM製造業景況指数は36.3と事前予想・前回をそれぞれ上回り、小幅ながらも上昇傾向が続く結果に。また構成項目である雇用指数も28.1と、過去最低となった前回(26.1)から改善した。

 02日 G20声明では、総額5兆ドルに及ぶ財政拡大で「世界の生産を来年末までに4%押し上げる」「中央銀行は必要な限り、緩和的な政策を維持し、あらゆる政策手段を動員すると約束」とした。また、危機再発防止のための規制強化に加え、IMFへの拠出拡大について議長国のブラウン英首相は「IMFには5000億ドル、SDR(IMF特別引出権)2500億ドル拡充で合意」したと述べ、困難に直面している国々へ十分な支援ができないとの懸念は大方払拭された。
 新規失業保険申請件数が66.9万件と26年半ぶりの高水準に悪化する一方、製造業受注指数は大幅な伸びとなった。

 03日 3月非農業部門雇用者数変化は-66.3万人とほぼ事前予想(-66.0万人)通りの結果に。失業率は8.5%と事前予想(8.5%)に一致。今回、非農業部門雇用者数変化の前回値(2月)に修正はなし。ただ、前々回値(1月)は-65.5万人→-74.1万人へと修正された。

【予想の結果】
            安値      高値       今週の動き
 ドル/円   :  95.00   98.00   95.96-100.36
 ユーロ/円 : 127.00  132.00  126.42-135.23
 ポンド/円  : 137.00  143.00  135.76-148.83
 ユーロ/ドル: 1.3000  1.4000  1.3155-1.3514

 【来週の為替予想】
 来週は北朝鮮のミサイル発射(人工衛星?)が済んだことで、一旦は円売りが収まることも考えられます。

 注目される経済指標は07日 豪 RBA(豪準備銀)政策金利発表です。予想は0.5%の利下げとなっています。今週の経済指標を見ると2月の豪小売売上高は-2.0%と2000年7月以来の下落率となっています。また、バッテリーノRBA副総裁が「2009年の豪経済、マイナス成長の見通し」(3月4日に発表された同国の第4四半期GDPは-0.5%と、8年ぶりのマイナスを記録している)とコメントし、豪経済のリセッション入りに言及していることから、予想通りに利下げとなるでしょう。しかし、要人から既に利下げに関する情報が出ていることから、発表後の市場への影響は少ないでしょう。

 次に注目される経済指標は09日 BOE(英中銀)政策金利発表です。予想は据え置きとなっています。今週の要人の発言ではタッカーBOE(英中銀)副総裁の「危機はまだ終わっていない」やブランチフラワーBOE金融政策委員による「失業は経済にとって最も大きな問題、2009年末までに300万人を突破する可能性」との見通しを出していることから、予想通りに据え置きとなるでしょう。こちらも要人から既に据え置きに関する情報が出ていることから、発表後の市場への影響は少ないでしょう。

  主な経済指標
 06日: 日 景気先行CI指数、ユーロ圏 小売売上高
 07日: 日 日銀政策金利、豪 RBA(豪準備銀)政策金利、ユーロ圏 GDP-4Q
 08日: 日 国際収支、米 FOMC議事録(3月17-18日分)
 09日: 豪/加 雇用統計、BOE(英中銀)政策金利
 10日: 日 日銀政策会合議事録(3月16-17日議事録)

  予想レンジは下記の通り。
           安値      高値     投資スタンス
ドル/円   :  95.00  101.00     押し目買い
ユーロ/円 : 129.00  137.00     押し目買い
ポンド/円  : 142.00  150.00     押し目買い
ユーロ/ドル: 1.3000  1.3700     押し目買い
【来週の戦略】
ドル/円、ユーロ/ドル、ユーロ/円、ポンド/円は押し目買いで対応。

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