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来週の為替予想(7/13~17)

 【今週の動き】
 今週は米 雇用統計の悪化から、今後の世界経済の回復が遅れるとの思惑から、ドルが売られ、円が買われる展開となりました。円絡みの通貨ペアは軒並み下落し、ドル/円は94円付近にあった強い抵抗線を割り込み、一時、91円台まで下落しました。

 06日 NY時間はユーロがジリジリと値を上げた。ルクセンブルク中銀のメルシュ総裁による「2010年のインフレ率、非常に強いものになりそうだ」との見通しが、ECBに対する利下げ打ち止め期待を拡大させた。またシュタインブリュック独財務相による「米ドルは主導的な役割維持し、ユーロと人民元もその役割を拡大させていくだろう」とのコメントもユーロを下支えした。
 米6月ISM非製造業景況指数は47.0と事前予想(46.0)を上回り、2008年9月(50.0)以来の好数値となった。好悪分岐点である「50」こそ超えられなかったものの、その大台を割り込んで以来、最もその「50」に近い数値となった。構成項目も軒並み良く、雇用統計の発表が先週だった事で注目度は高くないが、「雇用指数」は43.4(前回 39.0)へと大きく改善している。また新規受注も48.6(前回 44.4)へと大きく伸びている。

 07日 ゼーリック世界銀行総裁による「世界経済の落ち込みに歯止めはかかったが、2009年は依然危険な年だ」との見通しに続き、スペイン中銀のオルドネス総裁も「世界経済の回復は2010年初めと予想するが、大きな不確実性がある」とコメント。これら楽観論に対する警鐘を背景に、欧・米株式市場は続落。これがリスク回避志向を再燃させ、安全通貨として円が選好された。
 ポンドは引き続き上値が重い。英商工会議所による「英国のリセッション(景気後退)の最悪期は去ったが、回復は定かではない」との悲観的な見通しや英タイムズ紙による「BOE(英中銀)は9日(木)の会合で量的緩和プログラムを250億ポンド拡大する可能性がある」との報道、そして、先週発表された英国の第1四半期GDP確報値のショッキングな結果(前期比では1958年第2四半期以来・前年比では過去最大の下落率を記録)が、引き続きポンドの重しとなっている。

 08日 円が急進。ドル円は2%以上、ユーロ円は3%以上値を下げた。IMF(国際通貨基金)が2010年の世界経済成長見通しをそれまでの+1.9%から+2.5%へと上方修正した事で、米株式市場はプラスで推移。しかし、株価がマイナスへ反転すると、円がジリジリと上昇。これにストップロスが断続的に誘発され、結果、円の大幅な買い戻しに至った。

 09日 BOE(英中銀)は政策金利を0.50%に据え置くことを決定。焦点となっていた資産買い入れプログラムの規模は1250億ポンドのまま維持されることとなった。発表直後ポンドは買われた。BOEは「8月の会合で資産買い入れプログラムの規模について検討」と発表し、次回の会合で買い入れプログラムの規模を拡大する可能性を残した。ポンドは買い一巡後、その後やや伸び悩んだ。

 10日 米7月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は64.6と事前予想(70.0)を大きく割り込む悪結果となった。構成項目も軒並み悪く、特に景気見通しは60.9(前回 69.2)へと悪化した。これら一連の経済指標を受け、景気回復見通しに対する懸念視が再び台頭。株安+ドル安の結果となった。

 【予想の結果】
            安値      高値       今週の動き
 ドル/円   :  95.00   97.00   91.81- 96.03
 ユーロ/円 : 133.00  138.00  127.06-134.03
 ポンド/円  : 155.00  160.00  146.84-156.43
 ユーロ/ドル: 1.3900  1.4200  1.3834-1.4070

 【来週の為替予想】
 来週も引き続き、ドル売り・円買いの展開となるかが注目されます。

 注目される経済指標は14日 独 ZEW景況感調査です。予想では48.0と前回の44.8より改善となっています。今週発表の独 製造業受注が大幅に改善していることから、予想通りの結果となるでしょう。結果が大幅に良ければ、ユーロが買われるでしょう。

 次に注目される経済指標は15日 米 NY連銀製造業景気指数です。予想では-4.75と前回の-9.41より改善となっています。今週発表のミシガン大学消費者信頼感指数が事前予想を下回ったことから、予想より悪い可能性もあります。極端に悪ければ、再びドル売り・円買いの展開となるでしょう。

  主な経済指標
 13日: 日 鉱工業生産、NZ 小売売上高
 14日: 独/ユーロ圏 ZEW景況感調査、英 消費者物価指数、米 小売売上高
 15日: 日 日銀政策金利、米 NY連銀製造業景気指数/FOMC議事録
 16日: NZ 消費者物価、米 ネット長期TICフロー/NAHB住宅市場指数
 17日: 日 景気一致CI指数、米 住宅着工件数
  予想レンジは下記の通り。
           安値      高値     投資スタンス
ドル/円   :  90.00   94.00     戻り売り
ユーロ/円 : 127.00  133.00     戻り売り
ポンド/円  : 146.00  152.00     戻り売り
ユーロ/ドル: 1.3800  1.4100     戻り売り
 【来週の戦略】
ドル/円、ポンド/円、ユーロ/円、ユーロ/ドルは戻り売りで対応。


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