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来週の為替予想(8/31~9/4)

 【今週の動き】
 今週も中国株の動きに影響され、円買い・ドル買いの展開となりました。

 24日 米銀第7位のサントラスト・バンクスのCEO(最高経営責任者)が「金融危機終了宣言は時期尚早」「銀行は信用損失拡大のリスクに直面」等と悲観的な見方を示した事で、金融株を中心に下落。先週金曜日のバーナンキFRB議長による「世界経済、米経済はリセッションから脱却しつつある」とのリセッション終了発言を受け拡大した楽観的な見通しが急速にしぼんだ。これを受け、安全資産としてドルと円が選好された。
ポンドは大きく下落。英タイムズ紙(オンライン)による「英国の税収、政府の予想の3倍以上となる20%減に」との報が意識された。

 25日 米8月消費者信頼感指数は54.1と事前予想(47.9)を大きく上回り、今年5月(54.8)以来の好数値を記録。過去最低だった今年2月の25.3から倍以上の回復を果たした。また、8月リッチモンド連銀製造業指数14と事前予想(16)には届かず。前回(14)から横ばいとなった。雇用統計への指針となる構成項目の「雇用指数」は”0”となり、前回(-5)から改善した。しかし、オバマ大統領による「米経済、依然として回復から程遠い状況だ」、タルーロFRB理事による「米経済の回復はおそらく緩やかで抑制されたものになるだろう」といった悲観的な見通しを受け、ドル買い・円買い優勢の展開になった。

 26日 米7月新築住宅販売件数が43.3万件と事前予想(39.0万件)を大きく上回り、2008年9月(43.6万件)以来の好数値を記録した事が、アジア時間に伝わった「中国人民銀行が流動性や融資に対する引き締めを実施するのでは?」との懸念が蒸し返され、米株式市場は横ばいとなった。
ユーロは特に対ポンドで上昇。独8月IFO景気動向が90.5と事前予想(89.0)を上回り、2008年9月(92.7)以来の数値を記録した事で、欧・英の景気回復のズレが意識された。

 27日 NY時間はドル売り優勢に。FDIC(米国連邦預金保険公社)が「問題を抱えた米国の銀行は第2四半期に416行に増加へ(第1四半期は305行)」との声明を発した事が嫌気された。これを受け、欧州・米株式市場では金融株が軒並み下落。ユーロは対ドルで1.42台半ばから1.44水準へと一気に急伸した。
英国の景気回復の遅れが懸念されているなか、本日発表された英国の今年第2四半期の総合事業投資は前期比-10.4%・前年比-18.4%と事前予想(前期比:-3.6%・前年比:-12.2%)を大きく下回る結果となり、ポンドが軟調に推移した。

 28日 米 ミシガン大学消費者信頼感指数-8月の確報値は65.7と、速報値の63.2から上方修正された。構成項目も軒並み良く、「現在の景況感」64.9→66.6、「先行きの景況感」62.1→65.0 共に上方修正された。
円売り優勢の展開。08:30に発表された日本の指標は総じて弱いものとなり、特に7月失業率(5.7%)と7月有効求人倍率(0.42)は過去最悪の結果となった。総務省は「雇用状況は厳しい状況が続いている」との見方を示した。また、7月全国消費者物価指数は総合・コアともに予想通り-2.2%となり、過去最大の下落率を記録した。

 【予想の結果】
            安値      高値       今週の動き
 ドル/円   :  93.00   95.50   93.03- 95.05
 ユーロ/円 : 132.00  136.50  132.96-136.05
 ポンド/円  : 152.50  158.00  151.12-156.77
 ユーロ/ドル: 1.4150  1.4400  1.4207-1.4405

 【来週の為替予想】
 週末に日本の雇用統計が悪かったことから、円安が進行したと伝えられていましたが、どう考えても外国人投資家が総選挙の前に手持ちの株式を売って、一旦はポジションをフラットにした結果だと思います。
それで来週は選挙結果が出ますので、どのような動きになるかが注目です。
選挙結果を海外勢がどのような解釈をしてマーケットに入ってくるかわかりませんが、政権交代(ほぼ民主党政権だと思いますが)が日本にとってはプラスの方向に働くとなると、そうでなくても円高バイアスのかかったマーケットはさらに円高になる可能性があります。とりあえず、月曜は様子を見ながら、戦略を考えていきたいと思います。(個人的には円高方向と見ています。)

 注目される経済指標は31日 ユーロ圏 ECB(欧州中銀)政策金利発表です。予想では据え置きとなっています。ユーロ圏の中心的存在の仏・独の景況感が英に比べて良いので、想定外の利上げはないと思いますが、政策金利発表後の声明文や記者会見での発言には注意が必要です。

 次に注目される経済指標は04日 米 雇用統計です。非農業部門雇用者数は予想では22.5万人減と前回の24.7万人減より改善、失業率は9.5%と前回の9.4%より悪化となっています。すでに発表の8月NY連銀製造業景気指数の「雇用指数」は-7.45と前回(-20.83)から大きく改善。フィラデルフィア連銀指数の「雇用指数」も-12.9と前回(-25.3)から大きく改善した。また、8月リッチモンド連銀製造業指数の「雇用指数」も-5から0へと改善していることから、予想通りの結果となるでしょう。予想より良い結果となれば、ドルが買われる展開となるでしょう。

  主な経済指標
 31日: ユーロ圏 消費者物価指数、米 シカゴ購買部協会景気指数
 01日: 豪 RBA(豪準備銀)政策金利、米 ISM製造業景況指数
 02日: 豪 GDP-2Q、米 ADP雇用統計
 03日: ユーロ圏 ECB(欧州中銀)政策金利、米 ISM非製造業景況指数
 04日: 米 雇用統計

  予想レンジは下記の通り。
           安値      高値     投資スタンス
ドル/円   :  93.00   95.00     戻り売り
ユーロ/円 : 132.00  135.50     戻り売り
ポンド/円  : 150.00  154.50     戻り売り
ユーロ/ドル: 1.4150  1.4400     戻り売り
 【来週の戦略】
ドル/円、ポンド/円、ユーロ/円、ユーロ/ドルは戻り売りで対応。


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