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来週の為替予想(9/14~18)

 【今週の動き】
 今週はドルがどの通貨に対しても全面安となり、大波乱となりました。

 07日 ポンド売りが優勢となった。4日にIMF(国際通貨基金)が公表した英国の2009年GDP伸び率予想が、マイナス4.2%からマイナス4.5%に下方修正されたこと。また、6日付けの英ガーディアン紙が配信した「Cut interest rates to zero, say firms」と題した記事の中で、英国商業会議所の言として「BOEは経済回復の芽を摘み取らないためにも、ゼロ金利にすべきだ」との認識を示したことが重しとなった。

 08日 ユーロが上昇。欧州時間にストラスカーンIMF(国際通貨基金)専務理事が「IMFはイタリアのGDP見通しを上方修正へ」とのコメントや、仏中銀が「仏第3四半期の経済成長率は+0.3%と見ている」との見解を示したことが引き続きサポートした。
 ポンドは欧州時間に発表された経済指標が、軒並み事前予想を上回る結果となった事から上昇する場面もあった。しかし、NY時間に入り10日に予定されていたNIESR GDP予想-8月(結果:0.2%)が前倒し発表され、08年5月以来のプラスに転じたが、発表元のNIESR(英国立経済社会研究所)が「スタグネーション入り(経済停滞)の可能性」を指摘したことが嫌気され上げ幅を縮小した。

 09日 米 地区連銀経済報告(ベージュ・ブック)では、景気について前回(7月29日)「大半の地区で景気後退ペースは鈍化、あるいは低い水準で安定」から「6地区は経済が底堅いもしくは改善の兆しを確認」と改善された。前回のFOMC(連邦公開市場委員会)では景気について「減速している」→「安定しつつある」と修正されており、次回会合で一段と上方修正される可能性が意識された。

 10日 ドルは軟調に推移。新規失業保険申請件数が55.0万件と事前予想(56.0万件)よりも強い結果となったことで、米株式市場が堅調に推移。これを受け、リスク選好姿勢の高まりが意識され、セオリー通り(株高→ドル売り)の流れとなった。
 BOE(英中銀)は政策金利を0.50%に据え置き、資産買い入れプログラムの規模も1750億ポンドに据え置くことを決定した。一部では資産買い入れプログラムの規模を拡大するのではとの見方もあったため、1750億ポンドの据え置きとなったことでポンド買い優勢になった。

 11日 米 ミシガン大学消費者信頼感指数-9月(速報値)が70.2を記録。これは70.8を記録した08年2月以来の高水準となる。構成項目についても、【現在の景況感(前回:66.6、今回:71.8)・先行き景況感(前回:65.0、今回:69.2)】軒並み前回を上回り、景気回復への期待感が意識される結果となった。
 ユンカー・ユーログループ議長が「(ユーロの)現在の水準は、景気回復にとって大きな脅威ではない」とコメントし、ユーロ高を容認する姿勢を見せた。

 【予想の結果】
            安値      高値       今週の動き
 ドル/円   :  91.00   94.00   90.23- 93.29
 ユーロ/円 : 131.00  134.50  131.59-134.38
 ポンド/円  : 148.00  154.00  150.56-153.21
 ユーロ/ドル: 1.4150  1.4400  1.4304-1.4631

 【来週の為替予想】
 今週は各国の株式市場が堅調に推移したことや、ドルキャリートレード(リーマンショック前は円キャリートレードが主流だった)が活発となり、低金利のドルを売って高金利通貨や商品(金や原油など)へ資金が流れました。日本ではドル円が相当に厚い壁と思われていた91.50円付近を突破し、90円台まで下落しました。チャート上、88円台ぐらいまで下げないと反転は難しいかもしれません。また、クロス円はドル円に引きずられる形で下落しますので、注意が必要です。

 注目される経済指標は15日 独 ZEW景況感調査です。予想は60.0と前回の56.1より改善となっています。今週、ストラスカーンIMF(国際通貨基金)専務理事が「IMFはイタリアのGDP見通しを上方修正へ」とのコメントや、仏中銀が「仏第3四半期の経済成長率は+0.3%と見ている」との見解を示していることから、独も同様にGDPを上方修正する可能性があり、予想通りに改善となるでしょう。良い結果となればユーロは更に上昇するでしょう。

 次に注目される経済指標は15日 米 NY連銀製造業景気指数です。予想では14.00と前回の12.08より改善となっています。すでに発表の景気に関する各指数がほぼすべて改善していることから、予想通りの結果となるでしょう。しかし、予想より良い結果となっても、ドルが買われる展開とはならないでしょう。

  主な経済指標
 14日: NZ 小売売上高、ユーロ圏 鉱工業生産
 15日: 豪 RBA(豪準備銀)議事録、独/英 ZEW景況感調査、英 消費者物価指数、米 小売売上高/NY連銀製造業景気指数
 16日: ユーロ圏/米 消費者物価指数、米 ネット長期TICフロー
 17日: 日 日銀政策金利、米 住宅着工件数/フィラデルフィア連銀指数
 18日: 日 景気先行CI指数/景気一致CI指数

  予想レンジは下記の通り。
           安値      高値     投資スタンス
ドル/円   :  88.00   91.00      売り
ユーロ/円 : 130.00  133.00     戻り売り
ポンド/円  : 148.00  153.00     戻り売り
ユーロ/ドル: 1.4500  1.4750      買い
 【来週の戦略】
ドル/円は売り、ポンド/円、ユーロ/円は戻り売り、ユーロ/ドルは買いで対応。

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