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来週の為替予想(11/2~6)

 【今週の動き】
 今週は景気の先行き不安や金融問題から、リスク回避の週となりました。

 26日 「ある大手米銀が70億ドルを超える損失を抱えているのでは?」との噂が出るなど、米金融機関の収益見通しに陰りとなる材料が出た事で、米株式市場は金融株を中心に大きく下落。この懸念は欧州株式市場にも飛び火し、欧・米株式市場は共に大きく値を下げた。これらにより、ドルは対主要通貨を中心に買戻し優勢の展開となった。特にユーロはこれらのあおりを強く受け、ユーロ/ドルは1.50台→1.48台までその大台を引下げた。

 27日 米10月消費者信頼感指数は47.7と事前予想(53.5)を大きく下回り、2009年7月(47.4)以来の悪数値を記録。構成項目も悪く、特に「現況指数」は20.7(前回 23.0)へと低下し、1983年2月(17.5)以来の最低を記録した。失業率との相関が高いとされる「雇用は十分」から「職を得るのが困難」との回答を引いた数値も-46.2(前回 -43.4)へと悪化した。今回の結果により、米雇用統計への懸念を再燃させる結果となり、ドルと円が上昇した。

 28日 ドルと円が上昇。米10月新築住宅販売件数が40.2万件と事前予想(44.0万件)、前回(41.7万件)を共に下回った事で、米株式市場が大きく下落。昨日の米消費者信頼感指数の大幅悪化と相俟って米経済に対する先行き期待が後退。これが欧州市場にも飛び火し、欧・米株式市場は共に大きく値を下げた。

 29日 米 第3四半期GDP(速報値)が3.5%と5四半期ぶりのプラス、伸び率としては2007年第3四半期(3.6%)以来最大を記録。個人消費(速報値)も3.4%と2007年第1四半期(3.7%)以来の伸び率を記録した。これを受け、米株式市場はほぼ全面高。これにより、ドル売り、円売りが優勢となった。
 RBNZ(NZ準備銀)政策決定会合で政策金利(2.50%)は予想通り据え置かれたものの、声明で「利上げを開始する緊急性ない(no urgency)」との認識を示したことで早期利上げ期待が後退し、NZドルは上値の重い動きとなった。

 30日 米10月シカゴ購買部協会景気指数は54.2と事前予想(49.0)を上回り、2008年9月(55.9)以来の好数値を記録。ただ、雇用統計への指針となる構成項目の「雇用指数」は38.3と前回(38.8)から低下し、こちらは失望的な結果となった。
 NY時間はドル買い・円買い優勢の展開となった。米 複数のアナリストらが「米CITが数日以内に破綻する」との懸念を強めた事から、金融関連株が下落。更にCNBCが「米シティ・グループは第4四半期に100億ドルの評価損の可能性」と報じた事で金融不安が再燃し、米株式市場は下げ幅を大きく拡大し、この懸念が欧州市場にも飛び火した。

 【予想の結果】
            安値      高値       今週の動き
 ドル/円   :  91.50   93.00   89.93- 92.32
 ユーロ/円 : 136.00  140.00  132.33-138.47
 ポンド/円  : 148.00  152.00  147.70-151.72
 ユーロ/ドル: 1.4850  1.5150  1.4684-1.5061

 【来週の為替予想】
 今週は週初から米金融機関の損失問題や、景気に関する指標の悪化により、景気の先行きが不安視され、欧米株式市場の大幅に下落し、これにより、ドルと円が上昇しました。米 第3四半期GDP(速報値)の好結果で一旦は落ち着きましたが、週末に米ノンバンク大手CITグループの破綻問題が浮上し、これらの懸念を増幅させる結果となりました。来週は米雇用統計やG20を控え、今週と同様な傾向が続くと思われます。

 注目される経済指標は05日 英 BOE(英中銀)政策金利、ユーロ圏 ECB(欧州中銀)政策金利発表です。予想では共に据え置きとなっています。英 BOE(英中銀)に関しては資産買い入れ規模拡大の可能性が有りますので、注目が必要です。また、政策金利発表後の声明文や記者会見での発言には注意が必要です。

 次に注目される経済指標は06日 米 雇用統計です。非農業部門雇用者数は予想では17.5万人減と前回の26.3万人減より改善、失業率は9.9%と前回の9.8%より悪化となっています。すでに発表の10月シカゴ購買部協会景気指数の「雇用指数」は38.3と前回(38.8)から悪化。フィラデルフィア連銀指数の「雇用指数」も-11.9と前回(-8.1)から悪化した。しかし、10月リッチモンド連銀製造業指数の「雇用指数」も5から2へと軒並み悪化していることから、予想よりやや悪い結果となるでしょう。予想より悪い結果となれば、ドルが更に売られる展開となるでしょう。

  主な経済指標
 02日: 米 中古住宅販売保留/ISM製造業景況指数
 03日: 豪 RBA(豪準備銀)政策金利
 04日: 豪 小売売上高、米 ADP雇用統計/ISM非製造業景況指数/FOMC(連邦公開市場委員会)政策金利
 05日: 英 BOE(英中銀)政策金利、ユーロ圏 ECB(欧州中銀)政策金利
 06日: 米 雇用統計

  予想レンジは下記の通り。
           安値      高値     投資スタンス
ドル/円   :  88.50   91.00     戻り売り
ユーロ/円 : 129.00  134.00     戻り売り
ポンド/円  : 142.00  149.00     戻り売り
ユーロ/ドル: 1.4550  1.4900     戻り売り
 【来週の戦略】
ドル/円、ポンド/円、ユーロ/円、ユーロ/ドルは戻り売りで対応。

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