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来週の為替予想(11/9~13)

 【今週の動き】
 今週も景気の先行き不安や金融問題から、乱高下の週となりました。

 02日 米ISM製造業景況指数-10月(予想:53.0、結果:55.7)と中古住宅販売保留-9月(予想:0.4%、結果:6.1%)の予想以上に強い結果を受け、前週末からの「質への逃避」から一転「リスク志向」の高まりからドル売り・円売りが優勢となった。特にISM製造業景況指数は06年4月以来の高い数値となり、構成項目の「雇用指数」も好悪の分岐である50を07年10月以来で上回る53.1を記録。雇用指数の改善は、今週末に発表が予定されている米雇用統計に向けポジティブな印象を与える内容となった。

 03日 ユーロはこの日発表されたスイスUBS決算が「第3四半期純損失は5億6400万スイスフラン」となったこと。加えて、欧州委員会が公表した秋季経済予測の中で「金融業界の追加損失が4000億ユーロに達する可能性」を指摘したことを受け、欧州の金融機関への懸念が高まったことが嫌気され下落した。

 04日 米ISM非製造業景況指数-10月は、50.6と前月(50.9)に比べて低下したものの好悪の分岐点である「50」を2ヶ月連続で上回った。しかし、構成項目の雇用指数が(10月:41.1、9月:44.3)悪化したことで、ドルが下落。今週末に予定されている米雇用統計に不安を残す内容となった。また、FOMC(米連邦公開市場委員会)は声明で「金利を“長期間”極めて低い水準に維持すると再確約」との認識を示したことで、早期の金融引き締めの期待が後退したことが重石になった。

 05日 ECB(欧州中銀)は政策金利を据え置いた。ECB(欧州中銀)政策決定会合後の記者会見で、トリシェECB総裁は経済について「最新のデータは、下半期に成長が改善することを示唆」と明るい見通しを示した。また、「流動性対策のすべてが常に必要というわけではない」との見解を述べたことで、出口戦略を示唆させるものになったことがサポートした。これにより、ユーロは底堅く推移。
 BOEは政策金利を市場予想通り0.50%に据え置き、資産買い入れプログラムを250億ポンド拡大し、2000億ポンドとすることを決定した。市場では500億ポンド拡大の思惑が優勢だったこともあり、予想よりも少ない拡大幅を好感し、買い優勢となった。また、声明ではインフレについて「インフレ率は急上昇し、近いうちに2%の目標を上回る見込み」との認識を示し、経済についても「数多くの指標、経済活動が近く上向くことを示唆」と前向きな見通しを示している。

 06日 米 雇用統計は失業率が10.2%と1983年4月(10.2%)に並ぶ高水準となったことで、リスク回避の動きが強まり、円が上昇した。また、非農業部門雇用者数変化も-19.0万人と事前予想(-17.5万人)よりも弱い結果となったことも材料視された。それに加え、非農業部門雇用者数変化の9月、8月が修正され、9月 -26.3万人→-20.1万人、8月 -20.1万人→-15.4万人となった。

 【予想の結果】
            安値      高値       今週の動き
 ドル/円   :  88.50   91.00   89.20- 91.26
 ユーロ/円 : 129.00  134.00  131.04-135.69
 ポンド/円  : 142.00  149.00  145.82-151.21
 ユーロ/ドル: 1.4550  1.4900  1.4628-1.4916

 【来週の為替予想】
 今週は週初から米ノンバンク大手CITグループの破綻でドルと円が上昇しました。その後、一旦は落ち着くものの、週末の米 米雇用統計の悪化によるリスク回避の動きからドルと円は再び上昇しました。来週の月曜は今週の月曜と同様に東京時間は円買い優勢となり、ロンドン時間以降は円安になると思われます。

 注目される経済指標は10日 独 ZEW景況感調査です。予想は55.0と前回の56.0より悪化となっています。今週発表の独関連の経済指標が軒並み事前予想より弱かった事から、予想通りの結果となるでしょう。また、その後に発表されるGDP-3Qも事前予想に届かない可能性があります。予想通りに悪化となればユーロは下落するでしょう。

 次に注目される経済指標は13日 米 ミシガン大学消費者信頼感指数です。予想は71.0と前回の70.6より改善となっています。すでに発表の10月シカゴ購買部協会景気指数やISM製造業景況指数が軒並み改善していることから、予想通りの結果となるでしょう。予想より良い結果でも、ドルは極端に買われることはないでしょう。

  主な経済指標
 09日: 独 鉱工業生産
 10日: 独/ユーロ圏 ZEW景況感調査
 11日: 英 BOE(英中銀)四半期インフレ報告
 12日: NZ 小売売上高、豪 雇用統計
 13日: 独/ユーロ圏 GDP-3Q、米 ミシガン大学消費者信頼感指数
  予想レンジは下記の通り。
           安値      高値     投資スタンス
ドル/円   :  88.50   91.00     戻り売り
ユーロ/円 : 131.00  134.00     戻り売り
ポンド/円  : 146.00  149.00     戻り売り
ユーロ/ドル: 1.4550  1.4900     戻り売り
 【来週の戦略】
ドル/円、ポンド/円、ユーロ/円、ユーロ/ドルは戻り売りで対応。

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