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来週の為替予想(12/14~18)

 【今週の動き】
 今週は週中にかけて、ギリシャ・ショックで円高となりました。

 07日 ドルが軟調に推移。先週金曜日の雇用統計の好結果を受け米経済に対する楽観論が拡大していたものの、バーナンキFRB議長が「米経済は依然、相当な向かい風に直面している」とし、慎重な姿勢を崩さなかった事が冷や水となった。また低金利政策の時間軸に関しても「引続き”長期間( for an extended period)”の低金利を予想している」とし、早期の利上げ観測を後退させた。好サプライズの雇用統計後、初の議長による公式見解という事で高い注目集めたが、高い期待を持った向きにとってはいわゆるバーナンキ・ショックとなった。

 08日 格付け機関フィッチがギリシャの格付けを「A-」→「BBB+」へ引下げ、同じく格付け機関のS&Pもギリシャの格付けを格下げ方向で見直すと発表。これを受け、ギリシャの株式市場は急落。アテネ総合指数は6%以上下げ、今年7月以来の安値を記録した。この流れは欧州株式市場全体に波及し、更に米株式市場にも飛び火。欧・米の株式市場は金融関連銘柄を中心にほぼ全面安となった。またECBのシュタルク理事が「危機はまだ終わっていない」「予想外の事態はドバイだけではない可能性も」との見解を示した事で、ドバイの次は”ギリシャ・ショック”かとの懸念が台頭した。ショックの震源地がユーロ圏という事で、ユーロは主要通貨に対し全面安となった。

 09日 ユーロが下落。格付け機関S&Pがスペインの格付け見通しを「安定的」→「ネガティブ」へと引下げた事が引き金となった。8日には同じく格付け機関のフィッチがギリシャの格付けを「A-」→「BBB+」へ引下げており、また本日は「英国の格下げ近い?」との噂が広がるなど、ここ数日、市場のテーマは「ソブリン・リスク」一色となっている。ギリシャに関してはラガルド仏財務相が「ギリシャが破綻するなどとは思っていない」とし、広がる懸念の沈静化に努めたものの、既にムーディーズ、S&Pともにギリシャの格付け見通しを「ネガティブ」としている事から、懸念そのものを消し払うには至らなかった。

 10日 BOE(英中銀)は政策金利を0.50%に据え置き、資産買入れプログラムに関しても現状の2000億ポンドで据え置く事を決定した。また、量的緩和については「あと2ヶ月で完了」とし、また「(量的緩和の)規模は引続き検討」とした。
 ドルと円が弱含んで推移。ユンカ-・ユーログループ議長が「ギリシャは”国の破綻”には直面していない」との声明を発した事で、ギリシャに対する懸念視が幾分後退。同国の株式市場は金融株を中心に上昇し、アテネ総合指数は前日比5%超のプラスで取引を終えた。また、米 新規失業保険申請件数は47.4万件と前回(45.7万件)から幾分増加したものの、詳細を見てみると、カリフォルニアなど20の州が申請件数を「1000件以上減少した」と報告しており(前回はミシガン1州だけだった)、来月の雇用統計に対する明るい材料となった。

 11日 ドルは主要通貨に対しほぼ全面高の展開に。格付け機関ムーディーズによる「現時点で、米国と英国のソブリン格付けに対する脅威はない」との声明に加え、11月小売売上高は1.3%と事前予想(0.6%)を大きく上回り、2ヶ月連続でのプラスを記録。自動車を除いた数値も1.2%と事前予想(0.4%)を上回った。そして、12月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が73.4と予想(68.8)以上の好結果となった事で米経済に対する楽観論が一気に広がった。

 【予想の結果】
            安値      高値       今週の動き
 ドル/円   :  89.00   92.00   87.37- 90.36
 ユーロ/円 : 133.00  136.00  128.80-134.34
 ポンド/円  : 146.00  150.00  142.04-148.80
 ユーロ/ドル: 1.4750  1.5050  1.4587-1.4903

 【来週の為替予想】
 今週はドバイ・ショックに続き、ギリシャのデフォルト(破綻)の問題が発生し、リスク回避の動きで円やドルが買われました。来週以降もこのような金融不安がユーロ圏から出てくる可能性がありますので、十分な警戒が必要です。

 注目される経済指標は15日 米 NY連銀製造業景気指数です。予想は25.00と前回の23.51より改善となっています。既に発表の雇用統計や小売売上高が非常に良かった事から、予想通りの結果となるでしょう。結果が良ければ、ドルが買われるでしょう。

 次に注目される経済指標は18日 独 IFO景気動向です。予想は94.5と前回の93.9より改善となっています。既に発表の製造業受注や鉱工業生産、消費者物価指数が事前予想を下回る結果となった事から、予想より悪い結果となるでしょう。結果が悪ければ、ギリシャの件などもあることから、ユーロが売られるでしょう。

  主な経済指標
 14日: 日 日銀短観-4Q
 15日: 独 ZEW景況感調査、英 消費者物価指数、米 NY連銀製造業景気指数
 16日: 豪 GDP-3Q、米 FOMC(連邦公開市場委員会)政策金利
 17日: 米 景気先行指標総合指数/フィラデルフィア連銀指数
 18日: 日 日銀政策金利、独 IFO景気動向
  予想レンジは下記の通り。
           安値      高値     投資スタンス
ドル/円   :  87.50   90.00     戻り売り
ユーロ/円 : 128.00  132.00     戻り売り
ポンド/円  : 142.00  146.00     戻り売り
ユーロ/ドル: 1.4500  1.4850     戻り売り
 【来週の戦略】
ドル/円、ポンド/円、ユーロ/円、ユーロ/ドルは戻り売りで対応。

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