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来週の為替予想(2/8~12)

 【今週の動き】
 今週はユーロ圏での財政問題(ギリシャ・ポルトガルなど)から、円高の展開となりました。

 01日 ユーロは1.39台で上値重く推移。ECB(欧州中銀)匿名高官の言として報じられた「ECBは、ギリシャ危機が他の国へ波及する事を恐れている」が意識された。
 米1月ISM製造業景況指数は58.4と事前予想(55.5)を上回り、2004年8月(58.5)以来の好数値を記録。好悪分岐点の「50」を上回るのはこれで6ヶ月連続となる。雇用統計への指針となる構成項目の「雇用指数」も53.3(前回 50.2)へと拡大し、2006年4月以来の高水準を記録した。

 02日 RBA(豪準備銀)は金利を据え置いたが、声明では「現在のところ、据え置きが適切と判断した」としたものの、「経済が改善すれば、金利はさらに上昇へ」との見方も示しておりから、利上げサイクルが終了していないことを示唆している。
 ユーロの上値が重い展開。コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁が「ポルトガルの短期経済見通しについて、“かなり悲観的である”」「ポルトガルの財政赤字削減、急を要する」との見解を述べたことから、同国の財政問題が改めて意識されユーロの重石となった。同国の格付けについては、格付け機関フィッチが先に「予算案後、ポルトガルに対しては、依然ネガティブな見通しが残っている、変更なしよりも引き下げの可能性が高い」と指摘していた。

 03日 米1月ADP雇用統計は-2.2万人と、事前予想(-3.0万人)を上回る好結果に。同指標はこれで24ヶ月連続でのマイナスとなるが、今回の-2.2万人はその24ヶ月の中でも最もマイナス幅の小さい結果となる。サービス業での雇用拡大が寄与しているが、製造業、財生産のセクターでも減少幅が縮小しており、全体的に改善の兆候が見られる。また、1月ISM非製造業景況指数は50.5と、事前予想(51.0)には届かず。しかし、2008年5月(51.7)以来の好結果となった。構成項目の「雇用指数」は44.6と、前回(43.6)からは改善した。
 ユーロは欧州委員会がギリシャの財政赤字削減計画を支持した事で”ギリシャ懸念”は収束し始めたものの、今度はPIGS(ポルトガル、イタリア、ギリシア、スペイン)、その中でも特にポルトガルとスペインに対する赤字・格付け懸念が噴出。「スペインが早期に格下げされるのではないか?」との噂も飛び回り(後にムーディーズは否定)、ユーロは対ドルで一時1.38台まで落ち込んだ。

 04日 BOE(英中銀)は政策金利と資産買い入れプログラムの規模を据え置いた。声明では、資産買い入れプログラムについて「今後必要になれば、追加買い入れも可能」とし、規模の拡大は否定しなかった。しかし、今回の据え置きで、1月末で枠を使い切っている資産買い入れプログラムが一旦休止することが確定した。
 ECB(欧州中銀)も政策金利を据え置いた。その後、トリシェECB総裁が記者会見で「強いドルは”世界”の利益だ」とコメントした事が意識された。同氏は今ままで「強いドルは”米国”の国益だ」と繰り返していたが、”世界”と言及したのは今回が初。通貨に関し、”一歩踏み込んだ?と解釈された。これにより、ユーロが下落。対ドルは1.38台割れ寸前まで値を下げた。

 05日 米1月失業率は9.7%と事前予想(10.0%)に比べ好結果。1月非農業部門雇用者数変化は-2.0万人と、こちらは事前予想(1.5万人)に届かずとなった。今回、建設セクターの落ち込みが-7.5万人(前回 -3.2万人)と最も大きく、国勢調査にからむ雇用が期待される政府関係も-0.8万人(前回 -2.7万人)と振るわずとなった。昨日、ホワイトハウスが「景気後退が始まって以降、当初の予測より多くの雇用が失われた可能性あり、明日(5日)の雇用データに修正が見られる可能性ある」とした通り、今回、非農業部門雇用者数変化は過去5ヶ月分が下方修正された。

 【予想の結果】
            安値      高値       今週の動き
 ドル/円   :  88.00   91.00   88.57- 91.26
 ユーロ/円 : 124.50  128.00  120.72-123.26
 ポンド/円  : 143.00  148.00  138.28-145.26
 ユーロ/ドル: 1.3800  1.4200  1.3587-1.4025

 【来週の為替予想】
 今週はユーロ圏のPIGS(ポルトガル、イタリア、ギリシャ、スペイン)、その中でも特にポルトガルとスペインに対する赤字・格付け懸念の噴出により、欧州通貨売りの展開となりました。逆に米は雇用統計が良かった事から、来週もドル買いの展開になるでしょう。

 注目される経済指標は11日 米 小売売上高です。予想は0.3と前回の-0.3より改善となっています。既に発表の消費者信頼感指数が良かった事から、予想通りの結果となるでしょう。

 次に注目される経済指標は12日 米 ミシガン大学消費者信頼感指数です。予想は75.0と前回の74.4より改善となっています。最近発表のISM製造業/非製造業景況指数が事前予想を上回る結果となった事から、予想通りの結果となるでしょう。予想より良い結果となれば、ドルが更に買われる展開となるでしょう。

  主な経済指標
 08日: 日 国際収支
 09日: 独 消費者物価指数(確報値)
 10日: 日 機械受注、英 BOE(英中銀)四半期インフレ報告
 11日: 豪 雇用統計 
 12日: 独/ユーロ圏 GDP-4Q(速報値)、米 ミシガン大学消費者信頼感指数/小売売上高

  予想レンジは下記の通り。
           安値      高値     投資スタンス
ドル/円   :  88.00   91.00     戻り売り
ユーロ/円 : 121.50  125.00     戻り売り
ポンド/円  : 139.00  143.00     戻り売り
ユーロ/ドル: 1.3500  1.3850     戻り売り
 【来週の戦略】
ドル/円、ポンド/円、ユーロ/円、ユーロ/ドルは戻り売りで対応。

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