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来週の為替予想(4/19~23)

 【今週の動き】
 今週もギリシャ問題が再燃し、動きの激しい週となりました。

 12日 日銀政策会合議事録(3月16-17日開催分)で複数の審議委員が「日本経済は持ち直しの過程にあり、追加緩和は不適当」との考えを示した事が明らかになり、これが意識され、やや円高方向に。また、日本経済新聞が「日銀展望レポートで、2011年のCPI見通しをゼロ付近に修正される見込み」「2010年の実質GDP見通しを上方修正する可能性」など、今月30日に公表が予定されている日銀展望レポートにおいて、経済見通しが上方修正される可能性を指摘した。これを受け、日銀の追加金融緩和期待が後退したことが“円”を下支えした。

 13日 ギリシャの6ヶ月物と1年物のTB(財務省短期証券)の入札が無事通過したことで、目先のイベントリスクが後退。また、メルケル独首相も今回の入札を受け「現時点ではギリシャへの緊急融資が必要でないことを示している」との見解を述べた。また、欧州時間にラガルド仏財務相が「ギリシャ支援策をめぐる誤解や意見の不一致の余地なし」「ギリシャがどうようにして支援策を発動できるかに関してEU(欧州連合)内に混乱はない」と述べたことも、ギリシャ問題に関わる不透明感を払拭した。

 14日 バーナンキFRB議長の議会証言では「二番底に陥るリスクは無視できない」「米失業率は10%付近で高止まりする可能性」「銀行が商業用不動産の問題を乗り切るまでにさらに数四半期かかると見込む」など、景気・労働市場・商業用不動産に対し慎重な見方を示したこと。また、インフレについても「最近のデータ、消費者物価上昇率の抑制を引き続き示す」などと指摘し、上昇圧力が強くないこをを示唆。これら慎重な経済見通し、弱いインフレ懸念からは、FRBが現状の金融政策を維持する可能性が高いと見られた。また、米地区連銀経済報告(ベージュ・ブック)は、「3月から4月初旬の米経済活動はセントルイスを除く大半の地区で強まった」と指摘するなど、景気回復傾向を確認する内容となった。これにより、先述した議会証言で“現在の金融政策継続の可能性を示唆”したこともあり米株式市場は上昇。しかし、金融引締め期待には繋がらず、為替市場への影響は限定的なものとなった。

 15日 中国の実質GDP-1Q(前年比)が、2007年第2四半期(12.6%)以来の伸びとなったことで、人民元の上昇圧力が強まるとの見方が強まったこと。また、中国当局が預金準備率を引き上げる(=金融引締め)のではないか?との噂(真偽は不明)から、中国の景気抑制懸念が強まったことでリスク回避志向が意識され、安全資産と位置付けられる“円”をサポートした。
 NY連銀製造業景気指数-4月は予想の24.0を上回る31.86という結果になった。構成項目を見ると、雇用指数が前回の12.35から→20.25、新規受注も25.43から→29.49へと上昇した。8個の構成項目のうち7つが上昇しており、下落したのは受注残高のみだった。

 16日 ミシガン大学消費者信頼感指数-4月(速報値)が、事前予想(75.0)を下回る結果(69.5)となったことが嫌気されたこと。加えて、米金融大手ゴールドマン・サックスが、米証券取引委員会(SEC)に“サブプライム時に締結されたCDO(債務担保証券)について詐欺で告発”されたことを嫌気し、米株式市場が下落。この株価下落を背景にリスク回避的な動きが強まり、安全資産とされる“円”が選好された。

 【予想の結果】
            安値      高値       今週の動き
 ドル/円   :  91.50   95.00   91.92- 93.72
 ユーロ/円 : 123.00  127.00  123.88-127.66
 ポンド/円  : 139.00  145.00  141.39-145.01
 ユーロ/ドル: 1.3400  1.3600  1.3474-1.3690

 【来週の為替予想】
 今週もギリシャ問題に左右されることになりました。ギリシャ問題は根が深いのか、格付け機関や国・金融関連の要人の発言、さらには国債の入札状況でマーケットは乱高下する状況です。今後もこの様な神経質な動きが予想されます。

 注目される経済指標は19日 米 景気先行指標総合指数です。予想では1.0%と前回の0.1%より改善となっています。今週発表のNY連銀製造業景気指数が上昇していることから、予想通りの結果となるでしょう。

 次に注目される経済指標は23日 独 IFO景気動向です。予想では98.7と前回の98.1より改善となっています。このところ株式市場が上昇している事から、予想通りの結果となるでしょう。また、20日 ZEW景況感調査も同様に改善するでしょう。

  主な経済指標
 19日: 米 景気先行指標総合指数
 20日: NZ/英 消費者物価指数、独/ユーロ圏 ZEW景況感調査、加 BOC(カナダ中銀)政策金利
 21日: 英 BOE(英中銀)議事録
 22日: 米 中古住宅販売件数
 23日: 独 IFO景気動向、英 GDP-1Q、米 新築住宅販売件数

  予想レンジは下記の通り。
           安値      高値     投資スタンス
ドル/円   :  91.00   94.00     戻り売り
ユーロ/円 : 124.00  128.00     戻り売り
ポンド/円  : 140.00  145.00     戻り売り
ユーロ/ドル: 1.3400  1.3600     戻り売り
 【来週の戦略】
ドル/円、ポンド/円、ユーロ/円、ユーロ/ドルは戻り売りで対応。

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